着物をリメイクして洋服やバッグ、小物を作るコツや基本をまとめました。正絹の留め袖をフォーマルドレスへリメイクするだけでなく、大島紬からジャケットやコート、綿の絣や藍染着物から作務衣など、洋服からはぎれまで着物を余す所なく生かせます。着物リメイク教室へ行くのも結構ですし、雑誌のいきいきでも着物リフォーム特集がありますね。自由な発想で素敵な着物リメイク作品を作りましょう。
着物リメイクにあたって、どのような着物を選べばよいのでしょうか?ポイントを押さえることでリメイクの作業が楽だったり、洋服の仕上がりが美しくなります。
着物は昭和に作られたものから、大正、明治、希少価値の高い江戸時代の古布までさまざまあります。洋服へリフォームするのであれば耐久性がポイントになります。せっかく洋服に仕立て直して、袖を通したとたんにビリッ・・・ではさみしいですね。着物の端をつまんだりひっぱったりして着物がへたっていないかを確認してください。また、お尻や袖、裾の部分が擦り切れて薄くなっていないかどうかもポイントです。袖を通していない新品の着物であっても年代時代を経ると、徐々に布が弱ってきますので慎重に。
古い時代の着物であれば、シミがあって当然と考えてください。一度も袖を通していない新品の着物であってもシミは浮いてきます。どうしても使いたい美しい柄の部分に目立つシミがないかどうか、リメイクしやすい袖や背中に大きなシミがないかどうかを確認します。
着物の染み抜きは、専門の業者へ高額で依頼する必要があります。洋服にするのならと割り切ってリメイクするのも方法の一つです。また、着物地の表裏を逆にしてリメイクする方法もあります。
一般の洋裁と同様、着物リメイクでも柄合わせがあります。無地や細かい柄の着物なら柄あわせ不要ですが、大きな柄や色の切り替えのある着物は柄あわせが必要です。柄あわせは着物から洋服へリメイクするデザインにもかかわりますから、どんな服へリメイクするのかを考えてください。
あなたは着物をどんなデザインの洋服へリメイクしたいですか?もしテーラージャケットへリメイクしたいのなら、やわらかい絞りの着物は避けた方が無難です。着物の素材と、リメイクする洋服のデザインには相性があります。相性の良い素材とデザインで素敵な着物リメイク作品を作り上げてください。詳細は素材と洋服デザインの相性を見てください。
着物リメイクは着物をほどくことから始まります。ほどき方洗い方で失敗するとその後のリメイク作業にさし障りますから慎重に行ってください。
着物をほどくのに特別なほどき方はありません。しかし効率的に着物を解くのであれば、着物を作るのと逆の順番でほどくとよいでしょう。
道具は握りはさみよりもリッパーが便利です。たもとなど閂止めをした部分は糸が硬くなっていますからハサミを使ってください。
注意点は着物の糸をほどくときに着物本体の布まで切らないこと。気づかずリメイクして、洋服として着た時にそこからほつれてしまうかもしれません。
おしゃれ着洗剤で手洗いします。着物の染料が溶け出てきますから、布同士で色が移り合わないようそっと洗います。脱水はギュッと絞ったりせずぽたぽた水が垂れる程度で干します。脱水機を使うのなら1,2秒にとどめてください。
完全に乾く前に着物の反物を取り込み、当て布をしてアイロンで布を伸ばすとシワがとれます。
着物は正絹でも紬でも綿の絣でも、独特の風合いや色合い・素材感があります。どの着物素材でも洋服へリメイクできますが、相性というものはあります。相性の良い着物素材と洋服のデザインでリメイクすればリメイクしやすく、仕上がりもきれいになります。気に入った着物を洋服へリメイクするのですから、きれいに仕立てなおしたいですね。
| 着物の素材 | 色無地、絞、お召し |
| オススメの洋服デザイン | ブラウス、やわらかなスカート、フリルをあしらったデザインの服 |
| 洋服デザイン | ワンピース、スカート、パンツ、ベスト |
正絹のやわらか物は体のラインにフィットします。かっちりとしたデザインのスーツには向きません。とろりとしたワンピースなど正絹着物の柔らかさを生かした洋服デザインへリフォームしてください。
| 着物の素材 | 大島紬、結城紬など |
| オススメの洋服デザイン | カッチリとしたジャケット(テーラージャケットなど)、コート、ピンタックをあしらったデザインの服 |
| 洋服デザイン | ワンピース、スカート、パンツ、ベスト |
紬は着物の素材にハリがあるため、ジャケットに向きます。また、少々の水滴も平気な紬はコートにも使いやすいですね。色合いも落ち着いたものが多いため、リメイク服をコーディネートしやすくて便利なおしゃれ着となります。
| 着物の素材 | 素材の藍染めや絣、柿渋染など |
| オススメの洋服デザイン | カジュアルなジャケット、コート、ベスト |
| 洋服デザイン | ワンピース、パンツ、スカート、ベスト |
綿の着物をリメイクすると、正絹の垂れものや紬よりもカジュアルになります。また洗濯をすることで徐々に風合い色合い肌馴染みが変わっていくのは綿の絣、藍染の着物の良い点です。
| 着物の素材 | 絽や紗、麻 |
| オススメの洋服デザイン | ブラウス、夏のはおり物 |
絽や紗の着物や羽織はぜひ夏物の洋服へリメイクしてください。涼しげで大人ならではのエレガントな洋服に生まれ変わります。
大人の女物の着物一着から、スーツ(ジャケットとパンツもしくはスカート)を作れます。ワンピースは丈が長いため、残り布で洋服を作るのは難しくなります。コートも同様です。
ただし袖の無いワンピースやショートコートなら、残布からベストを作れる場合もあります。
羽織は裾に折り曲げてある丈によって、着物リメイクに使える布の量が異なります。これは羽織をほどくまでは分かりません。布の量が多くても羽織は着物に比べて布の量が少ないため、ジャケット+スカートを作るのはむつかしいです。ジャケットならジャケットのみ、スカートならスカートしか作れないと考えてください。ワンピースやコートへのリメイクは、服のデザインによります。洋服の型紙と羽織の布の量を比べて検討してください。
着物をリフォームするのなら捨てる部分を少なく、できる限り着物を生かしてリフォームしたいですよね。「着物一着からリメイクできる洋服」を参考にしていただけば洋服へリフォームした後に残るはぎれ布は少ないものだと思います。大きさも小さく、形も不揃いでしょう。しかしこれらの布は、まだまだ着物リメイクの素材に役立ちます。
着物リメイク服を何着か作れば、一定の量のはぎれが集まります。これらをつないで細長い記事に仕立てましょう。着物リメイクのはぎれは、おくみが残りやすいのですが、これを何着か集めるとショールを作ることができます。柄ものと無地を合わせると両面使えるリバーシブルのショールが作れますよ。
例えば留め袖の紋を他のリメイク服のポケットに貼ってアクセントにしたり、無地のTシャツにつければワンポイントになってオリジナルのTシャツに生まれ変わります。
パッチワークしてからワッペンとして使うのもおしゃれです。
他の着物リメイク服のパイピング(はさみこみ)やフリル部に使うのも素敵ですよ。
パッチワークや細かいお細工物の材料にいかがですか?着物の柄や素材感(正絹でも絣でも)、古布の色合い風合いはやさしい雰囲気の小物を形作ってくれます。バッグやきんちゃくにした着物リメイク作品は見ても使っても心温まりますね。
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